キリングループロジスティクス株式会社 本社人事総務部 井上あゆみさん インタビュー
たばこをやめて実感した、ストレスからの解放
2024年8月に見事、卒煙に成功した井上さん。
成功してから現在に至るまで、「もうたばこを吸いたい」と思ったことは一度もないそうです。約10年にわたる喫煙歴があり、喫煙が習慣になっていた井上さんが、なぜそう思えるようになったのか。禁煙を決意したきっかけと、禁煙プログラムの体験談を伺いました。

>たばこを吸い始めた時期や、きっかけを教えてください。
専門学校に通っていた頃です。
当時は、たばこを吸っていると喫煙室で一緒になった人と友達になれたり、会話のきっかけになることが多く、いわゆる「たばこコミュニケーション」のようなものに魅力を感じていました。
当時は紙巻きたばこで、1日1箱ほど吸っていました。専門学校を卒業してからは時間の制約もあり、本数は減りましたが、喫煙そのものは習慣として続いていました。
>禁煙を意識し始めたのはいつごろですか?
世の中の流れというのでしょうか。例えば、飲食店などでも吸えるお店がかなり減ってきて、「吸えないこと」が自分にとって大きなストレスになってきました。外出先で吸える場所を探すこと、そのものがだんだん負担になっていったのです。吸えない環境に縛られている感じがして、そこから解放されたいと思うようになり、禁煙を意識するようになりました。最初は、紙巻きたばこのにおいが気になるようになり、周囲への配慮も考えて電子たばこに切り替えました。
>そこから、どうされたのですか?
禁煙外来に行ってみようと思い、自分で病院を検索して受診しました。
ただ、そのときの医師から、かなり強い口調で「喫煙したい気持ちが抑えられないのは、マインドの問題。精神科に行ったほうがいい」と言われてしまい、正直、恐怖を感じるほどの違和感がありました。先生との相性が合わなかったのだと思います。結局、通院はやめてしまいました。
ニコチンガムも試しましたが、私にとっては「たばこを吸う行為」そのものが習慣になっていたため、「ガムを噛む」という行為では代わりにならず、あまり効果は感じられませんでした。
>その後、キリングループロジスティクス社に入社されたのですね。
はい。転機になったのは、2023年10月に入社したことです。
中野本社勤務だったため、たばこを吸うたびに19階から喫煙室のある1階まで降りる必要があり、かなり面倒に感じました。さらに、周囲に喫煙者もほとんどおらず、入社して間もない時期だったこともあって、業務時間中にたばこを吸うために席を外すことに抵抗がありました。そのため、就業時間中はたばこを控えるようになりました。
そのとき、「これは、たばこをやめるチャンスかもしれない」と思えたのです。
そんな折、社内の情報マーケットで禁煙プログラムのことを知り、「無料ならやってみよう」と思って参加を決めました。
>実際に参加してみていかがでしたか?
禁煙外来のときに感じた印象とは、全く違いました(笑)。とても良かったです。
面談では否定されることが一切なく、こちらの話に寄り添って聞いてもらえる感じがして、とても安心できました。
一度だけ面談を忘れてしまったことがありましたが、責められることはなく、「時間があるときで大丈夫ですよ」と声をかけてもらえたので、最後まで続けることができました。毎回同じ指導員の方だったことも、安心感につながっていたと思います。
禁煙補助剤はニコチンパッチを使いました。最初はたばこを吸いたくなることもありましたが、「吸わない」ことを意識するようにして、徐々にたばこから離れることができました。今振り返ると、喫煙は生活の一部として習慣的に体に染みついていただけなのかな、とも思います。
>卒煙できて良かったことや体調の変化などはありましたか?
目に見える変化、たとえば体重が増えたり、味覚が大きく変わったりといった、よく聞くような変化は特にありませんでした。一番大きかったのは、「ストレスから解放された!」という気持ちの変化です。
たばこを吸えない環境に振り回されるストレスから解放されて嬉しかったですし、そもそも「吸いたい」という気持ちもなくなりました。また、禁煙してからは、たばこのにおいにとても敏感になりました。喫煙者やたばこのにおいに敏感になりましたし、「自分も周囲に不快な思いをさせていたのかもしれない」と、反省しました(笑)。
以前は、両親や親しい友人からも、たばこのにおいを指摘されることがありましたが、ようやくその意味が理解できました。たばこは歯にも悪影響しかないことも分かっていましたし、あとは金銭的にもたばこ代を他のことに使えるので、禁煙できて本当に良かったと思っています。
>これから禁煙にチャレンジしようかな、と思っている人にメッセージをお願いします。
喫煙者の中には、病気などのきっかけがない限りは年齢を重ねると「もうやめなくていい」と開き直ってしまう人もいるように感じています。禁煙をするかどうかは、結局は本人の意思次第なところがありますが、ほんの少しでも、1ミリでも「やめたい」という気持ちがあるなら、禁煙プログラムを試してみてほしいです。
プログラムにはショートバージョンもあるようですが、私は「どうせやるなら6か月のしっかりしたコース」をおすすめしたいです。6か月コースだったからこそ、焦らず自分のペースで続けられて良かったと思っています。面談も短いと10分程度で終わることがありますし、負担は本当に少ないので、ぜひトライしていただきたいです。

>編集部(キリンビール健保より)
吸えない環境に置かれたことをきっかけに、禁煙を意識し始めたという井上さん。
以前、中野本社ビルでは各フロアに喫煙室が設置されていましたが、それらが撤廃された後に入社されたことも、禁煙につながる一因だったようです。
キリンビール健康保険組合の禁煙プログラムでは、喫煙者の気持ちに寄り添いながらサポートを行っています。少しでも「やめたい」という気持ちがあれば、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。